脳のはなし

人間らしく生きるためには「前頭前野」が大事

「脳が衰える」の項目で、「前頭前野」という言葉が出てきたので、ここで脳の仕組みについて説明しておきましょう。

脳は「大脳」「小脳」「脳幹」の3つに大きく分かれていて、全体の重さの約80%を占めているのが大脳です。大脳には、主に思考や判断し行動する機能を司る「前頭葉」、主に知覚や感覚を司る「頭頂葉」、視覚を司る「後頭葉」、聴覚や記憶を司る「側頭葉」の4つの領域があり、それぞれの働きを担っています。このうちの「前頭葉」の大部分を占めるのが「前頭前野」です。

人間と動物の脳を比べたときに大きく違うのが、この「前頭前野」。人間の「前頭前野」は大脳の中の約30%を占めていますが、動物の中でもっとも大きいチンパンジーなどでも7~10%くらいしかありません。

「前頭前野」は、「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」「判断する」「応用する」など、人間にとって重要な働きを担っているため、人間が人間らしくあるためにもっとも必要な存在といえます。

逆に「前頭前野」が衰えるということは、もの忘れが増えたり、考えることができなくなったり、キレたり、感情的になったり、やる気の低下などにつながります。

前頭前野の働き図

「前頭前野」を鍛えて働きをよくすることは、「計算が早い」「記憶力がよい」などの脳の処理のハイスペックさだけでなく、日々の生活や仕事、学習などに、前向きでいい影響を及ぼすことにつながります。毎日を充実させ豊かに生きていくためには、「前頭前野」がよく働く状態をつくることが大切なのです。

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