脳のはなし

脳はいくつになっても鍛えることができる

20代をピークに低下する「認知機能」ですが、さまざまな脳のトレーニングにより、どの年代においても認知機能の維持・向上が可能であることが証明されています。
また東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らは、脳のトレーニングにより脳の体積が増えることも証明しました。

左脳と右脳図

上の写真は、1日20~60分程度の作動記憶トレーニング(注1)を1カ月間続けたのちに、MRIで撮影したものです。赤・黄・オレンジ色の部分は、大脳皮質の体積が増加した部分です。
脳の体積が増えるとは、脳の神経回路がより複雑になり、より働きやすく、より機能する脳に変化した結果です。

同時に認知機能の検査をしたところ、1カ月間の脳のトレーニングで、情報を処理する力や判断力、予測力、集中力、新しいことを考え出す力までもが向上しました。
いくつになっても「前頭前野」を鍛えることで、考える、記憶する、アイデアを出す、感情をコントロールする、判断する、応用するなどの「認知機能」を向上させることが証明されたのです。

脳を鍛えることで、歳を重ねても健康で自立した生活を送ることが可能になります。また脳のトレーニングは働く人にとっては仕事の効率や生産性アップにつながり、学生にとっては学習効率を高めたり暗記できる量が増えたりなど、プラスの面がたくさんあるのです。

注1 作動記憶とは、一時的に脳内に情報を保存し、いつでも引き出せる状態を保つ機能のことをいいます。ワーキングメモリーとも呼ばれ、前頭前野の中核的な機能の一つです。

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