脳のはなし

IT機器を使うと手で行うよりも前頭前野は動かない

対人コミュニケーション時の脳活動を計測した結果、人の顔を見て直接話すと前頭前野は働きますが、同じ人と電話で話したりテレビ会議システムで会話をしたりしても前頭前野は働かないということがわかりました。スマホやパソコンを使って文章を書いたり、漢字を検索したりしても同様です。

つまり、人と直接会って会話したり、手書きで文章を書いたり紙の辞書で漢字を調べたりするような手指を複雑に動かす作業が伴わなければ、前頭前野が活発に働かないということです。
私たちはスマホやパソコンを使うことで、人と直接会って話す事もなく、気をつかう努力をする必要もないのでラクになりました。漢字も簡単に検索でき、文章が簡単に作成できるようになったので便利にもなりました。

けれども、こうしたラクで便利な生活の中で失っているのが、情報処理や思考の中枢である前頭前野を活発に働かせる機会です。

このまま前頭前野を使わない日常を送ると、私たちの脳はどう変化していくのでしょうか。子どもたちにゲームやスマホの使いすぎを注意する前に、私たち大人も積極的に前頭前野をしっかり使う努力をしていかなければ、脳機能はどんどん低下していくということです。

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情報処理や思考の中枢である前頭前野