脳のはなし

人と会う、人と対面する趣味が脳を活性化

文化的な活動や運動以外で、前頭前野の萎縮を抑制する効果があると言われるものに、人と関わる趣味があります。
東北大学加齢医学研究所の研究によると、人と関わる趣味だと、誰かと話すことで相手の気持ちを察したり、会話が円滑に進められるように努力したりするため、脳の様ざまな部位を使っているからなのだそう。

人と関わる趣味の代表的なものに、囲碁や将棋があります。例えば囲碁は、相手の状況や気持ちを考えながら対戦するので、前頭前野が活発に働くのだそうです。ただし、同じ囲碁でも直接対面しないコンピュータの囲碁ゲームは、前頭前野が働きませんでした。
人と対面する囲碁などの趣味は、相手の次の手を考えたり、様子をうかがったりと同時に行うことがたくさんあるので、それだけ脳を使います。人対人の関わりがいかに大切かという研究結果です。

反対に、趣味でも、脳の健康を害するだろうと思われるのが、過度のインターネット習慣です。同研究所の研究では、毎日多くの時間をインターネットに使っていると、前頭前野が働かなくなり、記憶力や意欲など様々な機能の低下を引き起こすことがわかってきています。

休日に、どこへ出かけず、誰にも会わないでゲームや動画視聴などを楽しむ人もいますが、やり過ぎないように注意しましょう。

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