脳のはなし

「笑い」は脳を活性化させるサプリメント

人間以外の動物は、基本的には笑わないので、笑うことは人間固有の感情表現です。その笑いが免疫力を高めることは、さまざまな研究や取り組みから知られるようになりました。中でもがん治療については、笑うことで免疫細胞が増えることから注目を集めています。

では脳にとって笑いは、どのような影響があるのでしょう。「笑う時には、脳の前頭前野が活発に働く」という、笑いと脳の関係を調べた東北大学加齢医学研究所の研究報告があります。

大黒天イメージイラスト

この研究は、ボーリングのピンの格好をした先生が講義をしている映像を見て、笑いたくなるような時に脳がどのように反応するかを調べたものです。実験結果から、笑いは脳をリラックスさせるよりも、右脳の前頭前野を活発に働かせることがわかったのです。

「笑い」というと、漫才や落語を聞いたりすることや、気心の知れた友人とのたわいのない会話を思い浮かべます。けれども今は、コロナ禍で頻繁に出かけるのが難しいのが現状です。

そこでおすすめなのが、笑いを題材とした川柳や小説などの音読や読書です。大笑いしなくても楽しい文章を読んで、笑って楽しい気持ちになることが、前頭前野が刺激され脳のトレーニングになるのだそう。読書や音読は脳を活性化させることがわかっているので、「笑い」が加わるとさらにプラスアルファの脳トレ効果が期待できます。

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