脳のはなし

脳のしくみ・脳の機能局在があることがわかったのは約70年前

脳は、ものを考え行動する体の中枢として様ざまな働きをしています。脳はひとつのかたまりとして働いているのではなく、部位ごとに違う機能を担っています。脳科学的に、これを「脳の機能局在」と言います。

脳の機能局在が最初に発見されたのは、今から約70年前に。カナダの脳外科医、ワイルダー・ペンフィールドが患者の脳の手術を行った時に脳の表面に電気刺激をしたことでわかりました。ある部分に電気刺激を与えると足が動く、違う部分を刺激すると手が動く、また違う部分を刺激すると手を触られた感じがするといったことです。

ペンフィールド医師は、脳のどの部分を刺激するとどの部分が反応したかなどを感覚や運動の部位記録し、脳の機能局在の地図をつくりあげました。

人間の脳イラスト

この手術は、脳が電気刺激を与えても痛みを感じない器官だからこそできることなのだそう。テレビドラマなどで、患者に手指などの感覚を確認しながら脳の手術をする場面を見たことがあるのではないでしょうか。

一般的に頭が痛いというのは脳自体が痛いのではなく、頭の皮膚の神経や血液を運ぶ血管の痛みを指すので、脳自体は痛みを感じないということです。

とはいえ、当時のペンフィールド医師による手術は、今では許されない方法です。現在は痛み伴わない光トポグラフィー法やMRIなどの方法が用いられています。

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