脳のはなし

脳のしくみ・音声言語に関係する領域とは

言語に関する脳の領域は、前頭葉にあるブローカ野、側頭葉にあるウェルニッケ野、頭頂葉にある角回です。ブローカ野は音声言語の出力と文章の解析、ウェルニッケ野は音声言語の理解、角回は視覚を言語化するといった働きに関係していると考えられています。

では、人と会話するときの音声言語は、どの領域が関係しているのでしょう。
話を聞くときは、まず側頭葉の聴覚野に言葉の情報が入りますが、この時点ではまだ意味のある音としては認識させていません。情報がウェルニッケ野に送られ、そこから頭頂葉を通ってブローカ野に送られてはじめて言葉として理解されます。

会話のイメージイラスト

反対に音声言語を発するときは、前頭葉にある補足運動野とブローカ野が働いています。言葉にはないような音を出すときも同じです。このことから音をつくり出すときにはこの領域が関係していると考えられています。

さらに単語を話すときは、このふたつの領域よりも運動前野と前頭前野が活発になり、文章をつくるときはさらにウェルニッケ野と、文字として言葉を認識する下側回頭が働くことがわかってきました。

このことから文章をつくるウェルニッケ野が関係していて、文章を言葉として発するときに前頭葉に回って、運動野に伝わり音声として発せられているのではないかと考えられています。ウェルニッケ野は、聞くことにも話すことにも中心的な働きをしているようです。

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