脳のはなし

脳が萎縮するお酒の飲み方に注意!

秋の夜長、読書や音楽、絵画といった趣味に没頭するいい季節です。また、おいしい秋の味覚とともに、お酒を楽しむという人も多いのではないでしょうか。

好きなことをしている時は、前頭前野が活発に働くことが期待できます。けれども、音楽や絵画などと違い、好きだからといってお酒を毎日飲むのはNG。飲酒は脳を萎縮させ、認知症の要因としてあげられているからです。

東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授による脳のMRI画像と生活習慣の関係を調査した研究で、脳の萎縮は飲酒の習慣や量といったお酒の飲み方に関係することが明らかになりました。

この調査では、「1日にどのようなお酒をどれくらい飲むのか」「1週間に何回飲酒するか」「飲酒習慣を何年続けているか」を調べた結果、アルコールの摂取量が多い人ほど脳に萎縮が見られ、中でも前頭前野が著しく萎縮していることがわかりました。

また、毎日633mlの大瓶のビールを3本以上飲む人は、半月に1度350mlの缶ビール1本ほどを飲む人と比べて、1割近く脳の萎縮が見られたというデータもあります。これらの研究結果から、アルコールを飲めば飲むほど、脳が萎縮する危険性が高いということが導き出されました。

お酒は適量であれば、リラックス効果もあり健康にも害はないといわれますが、人によって適量の判断が難しいところです。
お酒好きの人にとっては耳の痛い話ですが、毎日飲酒し飲む量が多いという人は、飲まない日を増やし、量を減らすことが脳の健康を保つためには大切です。

お酒を飲んでいる中年男性のイメージ画像

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