脳のはなし

味覚の秋に注意したい内臓肥満型

認知症の原因のひとつに肥満があります。
東北大学加齢医学研究所が肥満とMRI画像の脳の萎縮の関係を検証したところ、肥満度を表す「BMI」※値が高い肥満傾向のある人ほど、脳の海馬が萎縮しているという結果に。しかも、肥満による脳の萎縮は男性に多く、女性はほとんど見られないということがわかりました。

これは肥満といっても種類があり、男性と女性とでは肥満の型が異なるからです。男性に多いタイプはお腹だけがぽっこり膨らんでいる洋梨型など内蔵型肥満で、インスリンや満腹抑制ホルモンの作用効果が減ることわかっているため、それが脳に悪い影響を与えているのではないかと考えられています。

一方、女性に多い皮下脂肪型肥満は、ほとんど健康に影響がないことから、認知症のリスクが少ないのではないかということです。

秋はおいしい食べ物が増える時期ですが、将来の認知症リスクを下げるためにも暴飲暴食を避けて、バランスのとれた食事と適度な運動で体重をコンロトールしましょう。

※体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で計算

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