脳のはなし

やる気スイッチは扁桃体にある

人間の脳は基本的に自分に好ましいことや心地いいことを選んで、それ以外は真剣に考えないようにする特性があります。このため嫌いなことや苦手なこと、やらなければならないといった時は、なかなかやる気に起こらないのです。

やる気に関わる領域は、側頭葉の内側にある扁桃体で、脳にスイッチを入れるような働きをしています。扁桃体で自分にとって好きなことや心地いいことだと判断すると、脳幹にある神経核から神経伝達物質のドーパミンが放出され、前頭前野や扁桃体、側坐核、海馬、視床下部などの領域へ伝えられます。

ドーパミンが幸福感をもたらすことから、この神経回路は報酬回路と呼ばれています。

ただ、ドーパミンが分泌されるのは達成感や幸福感を手に入れた時ではなく、手に入りそうだと積極的に行動を起こしている時です。つまり達成感や幸福感などを手に入れようと行動することが快感をもたらし、やる気や集中力を高めているのです。

仕事や勉強は好きなことばかりではないので、積極的に取り組めず、時間がかかったりすることがあります。そんな時は、苦手や嫌いなことの中にもやりがいや好奇心などのメリットを見つけことが重要だといいます。

自分なりのメリットを見つけることを習慣にすると、好きなことと同様に脳のスイッチが入り、集中力ややる気を高めることができるようになるそうです。

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