脳のはなし

見た目の若さと脳の灰白質の密度は一致する!?

40代後半くらいから、いつまでも見た目が若々しい人と、年齢以上に老けて見える人の違いが顕著になり始めます。
外見より中身が大事といいたいところですが、見た目が若いと感じる人ほど脳年齢が若い傾向にあるという研究結果を、韓国の研究チームがアメリカの学会誌「Frontiers in Ageing Neuroscience」で発表しています。

その内容は、59歳から84歳の人を対象に、MRIで脳の灰白質を検査したほか、記憶力などの認知機能、実年齢と比較した主観年齢、健康状態、性格などを調査したものです。

灰白質は、脳の神経細胞が集中した神経組織。灰白質は、加齢の変化が現れやすいため、脳年齢を測る時に検査する部位です。また、主観年齢とは、自分自身を客観的に見た時の年齢のこと。

研究発表によると、主観年齢が実年齢よりも「若い」と答えた人は、「老けている」と答えた人よりも、部分的に灰白質の密度が高い傾向にあったのだそう。また記憶力のテストもよく、うつ発症の可能性も低いといったように、若々しいと感じる人の脳ほど老化の特徴が少ない傾向があるようです。

もちろん見た目の若さは、体型だけでなく趣味や好きなことに打ち込んで生き生きしているということもあります。けれども40代後半になると忙しさを理由に、若い時ほど見た目に気を配らなくなりがちです。脳の若さを維持するためにも、見た目の若さを保つ努力は大切なようです。

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