脳のはなし

お茶を飲む人ほど認知症の発症リスクが少ない!

コンビニエンスストアで緑茶やウーロン茶が売られるほど、日本などアジア圏ではお茶は身近な飲み物です。お茶類の風邪や肥満予防の効用についてはこれまでも研究されてきましたが、さらに認知症の予防効果が見込まれることが2019年6月に医学誌「Aging」で報告されました。

この報告は、60歳以上の36人の高齢者の脳の各部位の活性をMRIなどで分析するとともに、健康や生活習慣、幸福度などについてシンガポール国立大学とイギリスのエセックス大学、ケンブリッジ大学が共同研究したものです。

この結果、緑茶やウーロン茶、または紅茶を週に4回1杯以上摂取した人ほど、認知症の発症リスクが少ないことがわかりました。

同研究チームの2017年の発表では、毎日のお茶の摂取が高齢者の認知機能低下のリスクを減らすことがすでに明らかになっています。

今回の研究では、茶葉に含まれるカテキンやテアニン、テアフラビンといった物質に、抗酸化作用や抗炎症作用があり、これらが神経変性や血管損傷などから脳を保護するため、認知機能の低下が抑制されるのではないかと考えられています。

緑茶

お茶を飲む習慣は取り入れやすい生活習慣です。仕事のブレイクタイムはコーヒーという人も多いかもしれませんが、緑茶やウーロン茶、紅茶などを飲む習慣に変えてみるのもいいのではないでしょうか。

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