脳のはなし

アルコール量は、1日当たり男性20g以下、女性5~10g以下を目安に

厚生労働省によると生活習慣病のリスクを高める純アルコール量は、1日あたり男性が60g以上、女性が40g以上です。節度ある適切な飲酒量の目安は、1日あたり男性が20g、女性が5~10gほどとされています。

これまでアルコールが脳の萎縮や認知症リスクを高める要因であるなど、様々な報告がされてきました。けれども、どこか他人事で体に影響するほど飲んでいないと思っている人が多いのではないでしょうか。

純アルコール量20gと言われても、実際どれくらいの量かピンとこない数値です。純アルコール量を計算してみると、ビール(5%)約500ml、清酒(15%)約170ml、ワイン(12%)約210ml、ウイスキー・ブランデー(40%)約60ml、焼酎(35%)約70ml。

一度、どれくらい1日当たりアルコール量を摂取しているのか計算してみましょう。計算式は お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)=純アルコール量(g)。

例えば、晩酌に焼酎(35%)100mlを飲んでいる場合、100ml×35%×0.8=28gという計算になります。焼酎に加えて缶ビール(500ml)を一本飲むと、純アルコール量の合計は焼酎28g+ビール20g=48g。1日当たりの純アルコール量が、厚生労働省の示す男性の適切な飲酒量の2倍以上になってしまいます。純アルコール量を実際に計算してみると、思った以上に飲んでいることがわかります。

飲酒習慣のある人は、脳の萎縮や認知症予防などのために、1日当たりの純アルコール量を調べ、節度ある適切な飲酒量に抑えるようにしましょう。

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