脳のはなし

「デジタル認知症」を防ぐ方法

他者との直接の接触や、外出を最小限に抑えた生活を強いられたコロナ禍において、新たな脳のリスクが高まっています。

それは、コミュニケーションや運動が減少し、スマホやパソコン、タブレットなどに接触する機会が増えることで「デジタル認知症」になるリスクです。

アクサ生命保険が行った「ニューノーマルと認知症に関する意識調査」によると、新型コロナウイルス感染症の影響による行動やメンタル変容において「コミュニケーションや運動の減少」をあげると同時に「スマートフォン利用の増加」を認識している人が多いことが分かりました。

同時に、もの忘れやうっかりミスなど、認知症に関連する自覚症状が「増加した」と感じている人も4割おり、それに対して「未対策」という方が9割にも上ることも判明。

人との直接的な対話や外出による脳と新進的な活動が認知機能にとって好影響をもたらすこと。対して、スマホの長時間利用やデジタル上の対面では脳は非活動状態になり、認知機能にとっては悪影響であることは、脳科学の研究で明らかになっています。

つまり、ニューノーマル社会は「デジタル認知症」のリスクを高めてしまう、ということがいえます。

とはいえ、感染症リスクを低減することは最優先で考える必要があります。それであれば、現在のニューノーマル社会で、新しい認知機能向上の方策を取り入れることは必須といえるでしょう。

  • ソーシャルディスタンスを保ちながら他者とのコミュニケーションをとれる機会をつくる
  • 家族の食事中はスマホやテレビを遠ざけてできるだけ対話をする
  • ニュースはテレビやスマホではなくあえて新聞で読む
  • 料理を丁寧につくる
  • 車はなるべく使わずにできるだけ早足で歩くことを習慣化する

こうした、脳の認知機能を高める効果があることが実証されていることを積極的に取り入れることで「デジタル認知症」を防いでください。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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