脳のはなし

恋の力で脳がやる気を出す!?

恋に落ちたとき、とても幸せな気分になったり、元気になって仕事や勉強に対するやる気までアップした、という経験を持つ人は多いことでしょう。これは気のせいではなく、脳の反応によるものであることが、いくつかの研究で分かっています。

理化学研究所、大阪市立大学、ロンドン大学の共同研究によると、異性と熱愛中の男女に恋人の写真を見せた時と、恋人と同性の友人の写真を見せた時の脳内の反応を測定したところ、恋人の写真を見せた時には脳内のドーパミン神経が活性化していることが分かりました。研究者は「主観的な恋愛感情と、脳の報酬系であるドーパミン神経の活性化レベルが相関することを示している」と語っています。

恋人ではなくても、異性愛者の若い男性に美しい女性の顔を見せた時や、母親が自分の子どもの顔を見た時にも活性化することが分かっています。

愛しい人の顔を見ると、脳は元気にする反応を起こすというわけです。オフィスのデスクには、いつも恋人や家族の写真を置いておくと、仕事中のやる気アップにつながるかもしれません。

参考:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2015.00191/full

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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