脳のはなし

即効で脳をイキイキさせるサーキット運動

運動が脳によい影響をもたらすことは、最近の様々な研究で明らかになってきました。中でも、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にすることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌が促され、脳の神経細胞や血管の再生を活発にして脳機能にポジティブな影響を与えることが分かっています。

そしてまた、新たに分かったのが、運動は中長期だけでなく、即時的にも脳に良い効果をもたらしてくれるということです。

東北大学加齢医学研究所の研究では、1回30分間のサーキット運動を実施した中高年女性たち(平均年齢66.9歳)の認知機能が即時的に向上することが分かりました。サーキット運動は、有酸素運動、筋肉トレーニングを30秒ごとに交互に実施し、合計で30分間の実施してもらいました。運動をしたグループと何もしないで待機したグループに認知機能テストとアンケートを行ったところ、運動を実施したグループは運動をしなかった群よりも認知力が向上しただけでなく、気分も高まることが分かったのです。

運動は1回30分間行うだけでも、脳の機能だけでなく、気分もイキイキとさせてくれる。それがわかるだけも、運動を継続する大きなモチベーションになるはずです。

どうも今日は頭がボーっとしてやる気がでない…というときには、ぜひ30分間のサーキット運動で脳と気分をリセットしてください。

参考)http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/10/press20131023-01.html

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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