脳のはなし

高齢者ドライバーに求められる認知機能とは

近年は高齢ドライバーによる事故がクローズアップされるに伴い、70〜74歳で運転免許を更新する時に行われる高齢者講習や75歳以上に行われる認知機能検査、免許返納制度などに注目が集まっています。
75歳以上に行われる認知機能検査とは、一体、どのような検査なのでしょうか。
方法は記入式で、以下の3つの検査項目で記憶力や判断力を測ります。

時間の見当識
検査当日の年月日や曜日、時間などについて答えます。
手がかり再生
16種類のイラストを記憶します。採点には関係しない課題を行った後、イラストをどれだけ覚えているか回答します。
時計描写
時計の文字盤を描き、そこに指定された時刻を表す針を描きます。

検査が終了したら点数に応じて、「記憶力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある)」、「記憶力・判断力が少し低くなっている(認知機能の低下のおそれがある)」、「記憶力・判断力に心配がない(認知機能の低下のおそれがない)」のいずれかに判定されます。

「記憶力・判断力が低くなっている」場合は臨時適性検査(専門医による診断)を受けるか、医師の診断書を提出することになります。
認知症であると診断された場合には、聴聞などの手続きの上、運転免許が取り消されたり停止などの措置がとられたりします。
また、75歳以上のドライバーが信号無視などの特定の交通違反をした場合も、認知機能検査を受けることになります。

高齢運転者(75歳以上)の運転免許証の更新手続きの流れ図

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