脳のはなし

読書が子どもの脳を育てる

脳を活性化する方法のひとつに「読書」があります。
東北大学加齢医学研究所の竹内光博士と川島隆太博士らの研究チームによると、読書習慣が子どもたちの脳を活性化するだけでなく、脳の神経回路も強化するという驚くべき報告が2016年に発表されています。

この研究は、4〜18歳の健康な子ども296名を対象に読書習慣と読解力など認知機能の検査と、脳の神経回路の構造を調べるためにMRI撮影をするというもの。
研究発表から、たくさん読書をしていた子どもたちほど読解力テストの成績が高く、3年後に子どもたちに同じテストを実施しても、読書をする子どもほど読解力テストの成績の伸びが大きいということがわかりました。
さらにMRIの分析からは、読書をしている子どもほど神経線維のネットワークの結束力が強く、3年後の同じ検査でも神経回路の発達度合いが大きいという結果になりました。

つまり、たくさん本を読む子どもは読解力が高く、言語能力に関する脳の神経回路を成長・発達させることができるということです。
ただし脳を発達させたいと考えても、本を読まない子どもに読書習慣を身につけさせることは、簡単なことではありません。

子どもの本を読むようになってほしいと願うのならば、まずは親が本を読む姿を見せて、親子で読書する時間を積極的につくることから始めてみてはいかがでしょう。

※ ご自身の脳についてもっと知りたい方は、川島隆太博士監修の「脳のはなし 6日間無料メール講座」の受講をおすすめします。

  • 脳活動と日常生活の関係性
  • 現在脳科学でわかっている事実
  • 効果的な脳の鍛え方

などを6日間にわたってメールでお伝えします。
ご登録はこちらから

一緒に読書をする親子