脳のはなし

作業記憶

前頭前野は、5歳くらいまでに急激に一度発達し、思春期以降にもう一度大きく発達することがわかっています。この時期は、大人が家庭の中でどう子どもに関わっていくかが子どもの脳の発達を促す鍵になると言われています。

5歳までの乳幼児期は、親子のコミュニケーションが大事ですが、思春期を過ぎた後は、大人と同様に脳のトレーニングも有効です。特に、前頭前野の中でも作業記憶を鍛えることがとても重要だと考えられています。

作業記憶というとピンとこないかもしれませんが、ワーキングメモリーというと聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
作業記憶とは、情報を頭の中に一時的に保存しながら情報を処理する能力で、日常生活や学習、仕事を支えるために必須の能力です。作業記憶は、脳の司令塔、前頭前野が担っています。

では、なぜ特に思春期を過ぎた頃に作業記憶を鍛えることが重要なのでしょう。理由は、学習や記憶の能力を伸ばすだけでなく、将来の予測をして行動したり、新しいことを考え出したり、人と上手に関わったりするなど社会生活上で必要な力を伸ばすことができるからです。

作業記憶を鍛えるトレーニング方法としてオススメは、読書です。ポイントは、内容や要点を記憶しながら集中して読むことです。
そのほか効果的なのが脳トレです。「読み」「書き」「計算」など脳トレを継続して行うことで、機能低下を防ぐだけでなく、作業記憶などを担う前頭前野の機能をどんどんアップすることができます。大人も子どもも読書と脳トレで、作業記憶を鍛えましょう。

※ ご自身の脳についてもっと知りたい方は、川島隆太博士監修の「脳のはなし 6日間無料メール講座」の受講をおすすめします。

  • 脳活動と日常生活の関係性
  • 現在脳科学でわかっている事実
  • 効果的な脳の鍛え方

などを6日間にわたってメールでお伝えします。
ご登録はこちらから

Working Memory