脳のはなし

脳トレは簡単な計算問題のほうが有効なワケ

若い頃は、脳に入ってきた情報を素早く処理できたので、正確に作業し行動に移すことができました。加齢により情報を処理するスピードが落ちると、思うように作業が進まないので、若い頃に比べて脳の回転速度の衰えを感じることがあります。

脳の回転速度を上げるには、具体的にどのようなトレーニングをすればいいのでしょう。まず、数字や文字など「記号」をできるだけ速く、処理することです。「記号」を処理することが前頭前野を活性化させることがわかっています。

例えば、「4+3」「8−2」「4+5」といった簡単な計算に制限時間を設け、できるだけ速く解いたり、できるだけ速く音読したりすることが脳のトレーニングになります。計算も音読も「できるだけ速く」という意識を持つことで、脳の回転速度を上げることができるのです。

難しい問題をじっくり解くほうが脳のトレーニングになるのではと思われがちですが、実は難しい問題をじっくり解いても、脳トレにはなりません。難問に取り組むよりも、簡単な問題にスピードを上げて取り組むほうが、脳のいろいろな部位が働くのです。
けれども簡単な問題を速く解くというのは、大人にとっては難しいことかもしれません。年齢を重ねると競争することが少なくなるうえ、間違えないように慎重になるからです。
脳トレの場合は、間違えも気にしなくて大丈夫。肝心なのは正解ではなく、解く速さです。

正解を求めるよりも、毎日10〜15分程度、「速さ」を意識して取り組むことで脳の情報処理能力はどんどん上がっていきます。

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