【事故予防】運転時に気を付けること

【事故予防】運転時に気を付けること

【事故予防】運転時に気を付けること

 警視庁が提唱している「安全運転5則」をご存じでしょうか。

1 安全速度を必ず守る

2 カーブの手前でスピードを落とす

3 交差点では必ず安全を確かめる

4 一時停止で横断歩行者の安全を守る

5 飲酒運転は絶対にしない

 教習所や免許更新の際に受ける講習、交通安全キャンペーンなどで見聞きしたことがある人も多いことでしょう。

 「そんなの当たり前だよ」と思われるかもしれませんが、この5つについて配慮ができなくなることで、令和3年には30万5,196件の交通事故が発生しています。

 速度超過、カーブでの操作ミス、交差点での不注意、一時停止無視による事故が非常に多いということです。

 

 飲酒運転に至っては、まさしく重大事故になる原因の最たるものでしょう。

 それほど大切な安全運転5則をいとも簡単に頭の外へ追いやってしまうのが、睡眠不足や過度な疲労です。

 どちらも脳の認知機能の働きを著しく低下させ、認知・判断力を失わせます。

 ソニー損保が行った調査によると、「危うく起こしそうになった事故」として、約3割の人が「居眠り運転」と答えました。特に、40代男性の場合は約5割と、他の世代と比べて比率が高いことも分かりました。働き盛りは特に注意が必要ということでしょう。

 また、時間の余裕のなさや不慣れな道の走行も、事故を起こす要因となります。急いでいたり、道に迷いながらの走行は、速度超過や不注意につながります。

 車を運転するときには、時間に余裕をもって行動すること。下調べをしてから出発し、道が分からなくなったときは安全な場所に車を駐車してから、地図を確認することを徹底していきましょう。複雑そうだったり、道幅が狭いなど、運転が困難そうな道は避けて、走行しやすい道を選ぶことも事故防止になります。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

参考

ソニー損保、「2011年 全国カーライフ実態調査 後編」


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