【事故予防】安全運転のポイント
内閣府が発表した、令和4年「交通安全白書」によると、交通死亡事故の原因で最も多かったのが「漫然運転」(13.7%)、次に「運転操作不適」(12.9%)、次いで「安全不確認」(11.5%)であることが分かりました。

漫然運転とは、ぼんやりとして、集中力や注意力が低下した状態で運転すること。運転操作不適とは、運転操作ミスのこと。よくあるのは、「ブレーキとアクセルの踏み間違い」などです。安全不確認は、交差点などで左右前後を十分に確認せず、見落としの多い状態での運転のことです。
こうした、誰でもうっかりやってしまいそうな一瞬のミスによって、命を失うような重大な事故を引き起こしているということです。
これらを予防するためには、次の安全運転のためのポイントを改めて押さえておきましょう。
- 慣れている道でも注意を払う
勝手知ったる道は、つい油断をしてスピードを出し過ぎたり、安全確認がおろそかになりがち。過信せずにほどよい緊張感をいつでも保って走行しましょう。
- 2段階停止を徹底する
事故が起こりやすい交差点では、停止線で一度停まって左右をよく安全確認するのはもちろん、交差点の進入口でももう一度停まって再度安全確認を。
- 安全確認は声を出しながら
自動車教習所で習ったときのように「右よし」「左より」「後方よし」など、安全を確認しながら声を出すと、より確実です。声に出して確認することで集中力や緊張感を高める効果が期待できます。
- 「迷ったら待つ」が正解
運転中は、「認知→判断→操作」の繰り返しです。このスピードは、加齢するにしたがって低下するもの。いつまでも、いつでも、すばやく正しい判断ができるとは限りません。信号が黄色になりそうなタイミングなど、迷ったときには、注意しながら停止して「待つ」を基本にしましょう。
川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者