【事故予防】交差点の右折時・左折時
内閣府が令和4年に発表した「交通安全白書」によれば、令和3年中の交通事故発生件数を道路の形状別にみたとき、交差点内での事故が34.8%と、最も多いことが分かりました。

特に注意が必要なのが、右折時です。前方からやってくる対向車やバイクに注意を向けたり、横断歩道を歩いている歩行者や自転車などを見落とさないようにしましょう。
特に対向からやってくる車やバイクは、距離感やスピード感がつかみにくいため、判断を見誤ると大事故につながるので注意が必要です。対向車にバイクが隠れていることもよくあります。
そのため、決して慌てずに、いつでも停止できるくらいの速さで徐行すること。
そして、停止して待つときには、後ろから追突されても対向車にぶつからないように、ハンドルを右に切らずにまっすぐにした状態にキープしておきましょう。
左折時の注意点は、左側からやってくる歩行者や自転車、バイクの巻き込み事故防止です。
サイドミラーだけに頼らず、ハンドルを左に切る前に目視でもしっかり左右を確認しましょう。サイドミラーだけでは、死角になっている歩行者や自転車を見落とす危険があります。
安全確認ができたら、いつでも停止できるくらいのゆっくりとした速度で徐行しましょう。
事故発生のリスクが高い交差点では、注意力や予測力、距離感をつかむ空間認知能力などの脳の認知機能をフルに働かせなければなりません。そのため、認知機能を万全にしておくことも非常に大切です。
運転に支障がでるほどの疲労や睡眠不足があるときは、ハンドルは握らないことを大前提にしてください。
川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者