【事故予防】対向車とのすれ違い

【事故予防】対向車とのすれ違い

【事故予防】対向車とのすれ違い

 住宅街などを通る生活道路には、道路幅が十分とはいえず、対向車とのすれ違いが困難になるほど狭いケースもよくあります。電柱や植木鉢、駐輪されている自転車などの障害物がある場合も多く、運転に自信がない初心者ドライバーや高齢者運転手にとってはなかなかの難関です。

 

安全にすれ違うためのポイントは、次の3点です。

  1. 早めにすれ違える場所を探す

前方から対向車が来るのが見えたらすぐにスピードを落とし、障害物がなく、すれ違うのに少しでも適した場所を探しましょう。

  1. 左に寄せて車体を対向車と平行にする

対向車が来る前にゆっくりと左に車を寄せ、進行方向に向けてまっすぐに車を向け、対向車と平行になるように位置取りしましょう。

  1. 無理せず場合によっては停止する

「走行しながらのすれ違いは難しい」と感じたら、決して無理せずになるべく左に寄せて停止し、対向車が通り過ぎるのを待ちましょう。ミラーがぶつかる危険を感じたら、畳んで停止してください。

 それでもすれ違うことが困難なときは、どちらかの車を後退させる必要があることも。もし、狭い場所でバックする操作に自信がない場合には、やはり無理は禁物。いっそ、対向車の運転手に助けを求めて指示を受けてもいいくらいに割り切ってください。少し恥ずかしいかもしれませんが、事故を起こすよりはずっといいはずです。

 また、車幅と道幅を把握するための空間認知能力や、障害物や歩行者にいち早く気付くための注意力は、脳の認知機能が衰えることで低下することがあります。

 認知機能は、加齢だけでなく、疲労や睡眠不足によっても大きく衰えます。日ごろから、疲れたときや睡眠不足のときには運転をしないことを徹底しましょう。

 加齢で認知機能の衰えを感じたときには、自分の運転を過信せず、スピードを落として停止したり、一度車を降りて目視するなど、より慎重な運転を心がけていきましょう。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者


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