【事故予防】駐車や車庫入れ

【事故予防】駐車や車庫入れ

【事故予防】駐車や車庫入れ

微妙なハンドル操作と車幅感覚が必要な駐車や車庫入れは、ベテラン運転手でもちょっとした緊張を感じるものです。

 

 特定の場所に車を停めるためには、「空間認知能力」という認知機能の働きが必要です。空間認知能力とは、特定の場所やモノの大きさや形、位置関係などを素早く正確に把握するための能力です。

 この認知能力は加齢するにしたがって低下するため、高齢者運転手になると「以前はできていたのに、最近は車庫入れがスムーズにできなくなってきた」といった声が少なくありません。

 車を駐車・車庫入れするときは、ハンドル操作とバックする操作を同時に行いますが、もし、自信がない場合にはこの2つを別々に行いましょう。ハンドルを切ってバックし、またハンドルを切る…というのを繰り返します。免許取りたての初心者でも、この方法を繰り返せば、徐々に感覚がつかめてくるでしょう。

 停止しているときは、前後左右をよく確認しましょう。ミラーだけでなく、目視も必要です。

 よく見えなくて不安なときは、完全に停止してから一度車を降りて、状況をよく確認してください。周囲の確認が不十分なために、死角にあった障害物に車をぶつけたり、ときには人をはねてしまい、事故を起こすケースもあります。

 また、最初から広くて止めやすい駐車場を選ぶことも大切です。特に都心の場合は駐車が困難な狭い駐車場が多いので、車をぶつけるリスクが高くなります。

 駐車場は広くて見通しのよいところを選んでください。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者


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