【免許更新】 75歳以上の免許更新の新ルールと課題

【免許更新】 75歳以上の免許更新の新ルールと課題

【免許更新】75歳以上の免許更新の新ルールと課題

 2022年5月、道路交通法が改定され、75歳以上で過去3年間に一定の違反歴がある場合、免許証更新時に運転技能検査の受検が義務化されることになりました。

 指示速度走行や一時停止、右折や左折、信号通過や段差乗り上げといった技能をパスすれば免許証は更新、合格できなかった場合は更新不可ということに。

 とはいえ、不合格でも再受験が可能なため、免許更新期間終了までに合格すれば、無事に免許更新となります。

 そのため、免許の更新ギリギリに技能検査を受けると、不合格だったときに再受験が間に合わなくなる恐れも。免許更新はなるべく余裕をもって早めに済ませておくとよいでしょう。

 一方で、過去3年間に一定の違反歴がない場合には、認知機能検査が従来より簡素化されることに。また、認知症ではないことを示す医師の診断書を提出した場合には、検査が免除されます。

 検査後、実車指導や運転適性検査、講義など一連の高齢者講習を約2時間受講したのち、免許更新となります。

 同時に、「サポートカー限定免許」という任意の制度もスタートしました。

 これは、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置など、一定の安全運転支援装置を備えた車種のみ、運転できる免許のことです。

 どのメーカーのどの車種がサポートカーの対象なのかは、警視庁のホームページに掲載されている「サポートカー限定免許対象車両リスト」で確認することが可能です。

 「AT限定免許」と同じように、免許証には「普通車はサポートカーに限る」と記載されます。「限定」であるため、それ以外の車を運転した場合は違反となるため、任意の制度ではありますが、取り締まりの対象となるため注意が必要です。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者


参考

サポートカー限定免許について(令和4年5月13日以降)

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