【免許更新】自主返納とは
車の運転に不安を感じていて、自主返納をするかどうか悩んでいる。もしくは、高齢の親や親族に進めたいけど、どう話を切り出していいかわからない。そんな悩みや不安を持つ人は多いようです。
自主返納とは、自ら運転免許証の全部または一部を返納する制度のことで、該当者は年々増加傾向にあります。
「公的な身分証明書がなくなるのが困る…」という人のために、自主返納後も、希望者には本人確認書類として永年で利用することができる「運転経歴証明書」が交付されます。
過去5年間の運転に関する経歴を証明するもので、身分証明書として使えるほか、自治体や事業者等が支援する様々な特典を受けることができます。
鉄道、バスやタクシーの乗車割引や商品券の贈呈、百貨店の宅配料金の割引、美術館や飲食店の料金割引、廃車手続きの補助金、電動車いす購入費の割引など、サービスの内容はさまざま。
各都道府県で受けられる各種特典については、「高齢運転者支援サイト」で確認することがきます。

自主返納のタイミングについても、悩みどころでしょう。警視庁では、次の項目が当てはまる場合には「自主返納を考慮するサイン」と提唱しています。
□右左折のウインカーを間違えたり、忘れてしまうことがある
□運転中、歩行者や障害物、他の車へ注意がいかないことがある
□カーブをスムーズに曲がれない
□車庫入れのとき、周りの壁や柵などに車をこすってしまう
自分一人で迷っている場合には、家族や友人に相談し、客観的な意見を聞いてみることも一案です。
川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者