【合格脳にするための基礎知識④】
合格まで駆け抜けられる脳のつくりかた

今回は、脳のいったいどこを鍛えると合格まで頑張り続けることができるのか?というお話をしていきましょう。
これまでに、高速ネットワークを搭載した脳こそが、合格の最大の武器になること。そして、そんな脳にするためには、読み書き計算で徹底的にトレーニングするのが効果的、とお伝えしてきましたね。
脳トレで鍛えられているのは脳のどこかというと、ちょうどみなさんのおでこの裏側あたりにある、「前頭前野」という場所です。この前頭前野こそが、人間らしいハイレベルな働きを担っている、とても大切な場所なのです。
みなさんが何かを記憶したり、考えたりといった活動をするときに働くのは、この前頭前野です。脳トレで活性化、鍛えることでどんどん前頭前野の脳細胞はお互いに情報のやりとりをしてネットワークを速く、太くしていき、その働きをよくしていくのです。
つまり、合格できる脳を持つ「頭のよい人」は、この前頭前野がとても発達している人ということですね。
脳トレで前頭前野を鍛え上げて高速ネットワークがどんどんできてくると、情報処理が速くなったり、記憶力が高まるだけではなく、考える力や創造力もグングン成長する「転移の効果」が発生するというお話を前回しましたね。
実は転移の効果はそれだけにとどまらないのです。
最後まで頑張り続けるための集中力ややる気、気が進まないときでも「少しだけでも勉強しよう」とさせてくれる行動や感情をコントロールする力も伸ばしてくれるのです。
春から春まで……約1年間の受験勉強は、みなさんにとって長く、険しい道になることでしょう。途中であきらめたり、中だるみすることなく、最後までコツコツ頑張り続けることができるかどうか。これは学力以上に必要な力かもしれませんね。
だからこそ、脳トレでしっかりと「合格する脳」へと鍛え上げていきましょう。