2022.10.14
今、注目の認知症治療、リコード法
話題の認知症の治療方法に、リコード(ReCODE)法があります。リコード法は、アメリカの加齢専門研究所、Buck Instituteのデール・ブレデセン博士が提唱する、軽度認知障害(MCI)とアルツハイマー病の回復を目指す画期的な治療法のことです。
2017年時点で500人以上のアルツハイマー型認知症患者にリコード法の治療が行われ、症状が改善する効果が認められたことから、世界でも注目されるようになりました。リコード法についてまとめたデール・ブレデセン博士の著書『アルツハイマー病 真実と終焉』は、アメリカでベストセラーになっています。

従来のアルツハイマー型認知症の治療法は、原因物質となるアミロイドβを取り除くというものでした。一方、リコード法は、アミロイドβがなぜ蓄積するかという原因に焦点をあてた治療法です。
デール・ブレデセン博士は、まず、アルツハイマー型認知症が進行する原因を脳内の炎症や栄養不足、毒素の3つの脅威から脳を守る防御反応としてアミロイドβが蓄積することを突き止め、さらにアミロイドβが蓄積する原因や、認知機能が低下する36の要因を特定しました。
デール・ブレデセン博士は、アルツハイマー型認知症の脳は屋根に開いた36個の穴と喩えるとい有名な話があるのですが、雨漏り一つを塞いだだけでは病気は止められないことから、この雨漏りしている穴を検査で確認して、丁寧に塞いでいくというのがリコード法のイメージです。一人ひとりに最適化された治療法が必要なことから、オーダーメイド型の治療法とも言われています。
検査は、認知機能検査のほか、アルツハイマー型認知症のリスク遺伝子のAPOE検査、血液や尿検査による栄養解析、体脂肪や筋肉量など体のバランスを調べる体組成検査、自律神経バランス分析など様々な解析が行われます。これらの結果をもとに食事や運動、睡眠、ストレスケア、脳トレなど生活習慣の改善などを中心に、一人一人にあった治療プログラムを作成し提供されます。
日本でも治療できる医療機関が増えていますが、まだ保険適用とはなっていない治療法です。興味のある人は、事前に治療法と治療にかかる費用を調べてみてはいかがでしょう。
川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者
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