脳のはなし

認知症は50代からの予防が大事

2012年厚生労働省の「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の「性・年齢階級別の認知症有病率」によると、認知症患者は65歳からだんだんと増え、85歳以上になると半数以上の人が認知症の可能性があります。

認知症は、40代、50代の中年期頃から、その芽が育ち始め無症状のまま進行し、20〜30年後に発症すると言われる病気。そのため40、50代の中年期からの予防が大事ということがわかります。

一般的な病気予防は、「一次予防」「二次予防」「三次予防」の三段階に分かれています。「一次予防」とは生活習慣などを改めて病気にかからないようにすることで、「二次予防」は病気の早期発見・早期治療をして病気の進行を抑え、重症化させないこと、「三次予防」は後遺症治療や再発防止などとなります。

ただ認知症は他の病気と違い、「二次予防」の段階になってしまうと、いまだ治療薬がないため進行を遅らせることができたとしても、完治は難しいのが現状です。このため認知症の場合は、「一次予防」がとても重要になります。

発症の芽が育ち始める40代、50代は「一次予防」の段階の時期です。まず認知症リスクが高いと言われる高血圧や糖尿病や肥満などを予防するためにも、生活習慣を見直すことで少しでも認知症のリスクを減らすようにしていきましょう。

認知症にかかっている方の割合(年齢別)

出典:2012年「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究 」「年齢階級別認知症有病率」厚生労働科学研究費補助金(厚生労働科学特別研究事業)

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