脳のはなし

睡眠時間が1時間減るごとに脳の老化が早まっている

脳の健康を保つためには、睡眠の質と時間が重要です。
シンガポール国立大学医学大学院の研究によると、睡眠時間の短い高齢者は脳の老化が早いという報告があります。この研究は55歳以上の健康な人を対象に、 2年ごとに睡眠の質・睡眠時間などについてのアンケートや認知機能、脳のMRI検査を行って調査したものです。

この研究結果によると、睡眠時間が1時間短いと脳室にできる隙間が1年ごとに0.59%拡大し、脳が萎縮することがわかりました。また認知機能は、1年ごとに0.67%低下することが明らかになったのです。

図 睡眠で休養が十分にとれていない者の割合の年次比較

出典)2018年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)

理想的な睡眠時間は7時間ほどといわれていますが、2018年の国民健康・栄養調査によると、睡眠が6時間未満の割合は男性 36.1%、女性 39.6%、性・年齢階級別では男性の30〜50歳代、女性の40〜60歳代は4割を超えていると報告されています。また、睡眠が十分にとれていないと感じる人が年々増加傾向にあるという結果でした。

脳の健康を保つためにも、寝不足を放置せず、睡眠時間について見直すことが大切です。

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