脳のはなし

筋力低下は集中力を妨げる原因に

集中力が続かなかったり、仕事が思ったほどはかどらなかったりすることの原因のひとつに、加齢による筋力の低下が関係していることがわかってきました。

首、肩、背中などの筋肉が疲れてしまうと、脳の効率も一緒に下がってしまうのだといいます。これは、運動不足や加齢などによって筋力が低下すると、若い頃と比べて体を支えるためのエネルギーがより必要になるため、その分、脳に使うエネルギーが減って集中できなくなっているからなのだそう。

さらに、筋力が低下すると姿勢が悪くなるため、猫背などで胸部が圧迫されると呼吸が浅くなることが、集中力の低下につながるとも考えられています。浅い呼吸によって酸素量が低下すると血液循環が悪くなり、脳に酸素が行き渡らなくなることも要因です。

こうした加齢による集中力の低下を防ぐためには、ウォーキングやストレッチなど有酸素運動で足腰の筋力や体幹を鍛えることが大事だといいます。

ちなみに、人間が集中できる時間は15分から長くとも90分程度。同じ姿勢で長時間座っていると、体も疲れてしまい集中力が切れてしまうことがあります。そのため長時間集中することを目指すよりも自分にあった集中力の持続時間を見つけて、上手に休憩を取り入れながら、仕事の効率アップを図ることだといいます。

例えば、自分の集中できる時間が50分なら、50分集中したら5分の休憩を入れるといったことを繰り返すことです。

休憩は首や肩を回すなど軽いストレッチをしたり、パソコンから離れて窓の外の景色を見たりするなど、定期的に体を動かすだけでもOK。そうした休憩を適宜入れるだけでも疲れは軽減し、仕事に集中できるようになるようです。

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