脳のはなし

脳を萎縮させる3要因に注意!

会食の機会が増える年末年始は、ついつい食べすぎ、飲みすぎに陥りやすい時期。気が付けば、体重が増えてしまった……という人も少なくないことでしょう。

しかし、食べすぎ、飲み過ぎのツケは、体重だけに現れるわけではありません。実は、見えていない私たちの脳にも、大きな悪影響を与えていることはあまり知られていないようです。

そのことを示す、東北大学加齢医学研究所の研究をひとつ、ご紹介しましょう。
同研究所が20代から80代の健常成人、2,300人の脳画像を解析し、脳の加齢とどんな生活習慣がそれに影響を与えるかを調べたところ、脳萎縮を促進させる要因として、「高血圧」「飲酒」「肥満」が関連することが分かりました。

しかも、飲酒量が多いほど、肥満度が高いほど、その傾向が強くなることも判明しています。

塩分の取り過ぎや運動不足は高血圧の原因にもなるため、飲酒、肥満、高血圧の3つはそれぞれが強く関連しているとも言えます。いずれにしても、味の濃いモノやカロリーの高いものを食べ、お酒を過度に飲むことが頻繁にある生活というのは、脳にとってはリスクが高いということが言えるでしょう。

会食の多い時期にも、脳をいたわる意識をもち、ほどほどを心がけておくことをおすすめします。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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