脳のはなし

認知症リスクを激減させる!?ある飲み物とは

「コーヒーやお茶を学習後に摂取することで記憶力が高まる」
以前、それについて触れましたが、今度は「コーヒーが認知症を予防する可能性がある」ことを示唆する研究が発表されました。

新潟大学の研究グループの発表によると、中高年のコーヒー、緑茶、カフェインの摂取量と認知症リスクとの関連を調べたところ、コーヒー摂取量が多いほど認知症の発生率が低下することが分かりました。しかも、1日3カップ以上摂取するグループでは、認知症の発生率が0.53倍と、約半分も低減することも判明。特に、女性よりも男性に顕著であることも分かっています。ちなみに緑茶には確かな低下はみられませんでした。

研究グループは「カフェイン、ポリフェノールなど、何が影響を与えているのか、そのメカニズムは十分に分かっていないので、今後、さらなる研究が必要」と語っています。

いずれにせよ、コーヒーを飲む習慣によって、「記憶力が高まる」「認知症を予防する」という可能性が高まることは間違いありません。コーヒー好きには素晴らしい朗報と言えますので、脳の健康寿命を延ばす「おいしい習慣」として、楽しく続けていきましょう。

参考)https://agsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jgs.17407

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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