脳のはなし

男性ホルモンが低下するすると記憶力低下の原因に

「男性更年期障害」という病気を聞いたことはあるでしょうか。

更年期障害というと女性特有の症状と思われがちですが、男性更年期障害は男性ホルモンであるテストステロンは40歳を境にグッと減少するために起こる病気で、男性が発症することもが少なくありません。

正式名称は、LOH症候群と呼ばれ、主な原因は加齢とストレス、環境の変化で、イライラ、やる気や集中力の低下、睡眠障害、倦怠感、うつ症状などが現れる病気です。

テストステロンの働きは、性機能を正常に保ち、筋肉や骨の強度を保ちます。このテストステロンが低下すると、もの忘れや集中力の低下などを引き起こす原因になると言われています。

また、テストステロンには、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβの蓄積を抑える働きがあり、認知機能を高める作用があるので、不足した状態が続くと認知症の発症リスクが高まる可能性があると言われています。

テストステロンを増やすためには、テストステロンの分泌を促す筋力トレや、良質な睡眠、タンパク質を摂取することです。そのほか日光浴でテストステロンが増加させるという報告もあるようです。

最近疲れやすい、イライラする、やる気や集中力の低下などといった症状がある人は、そのまま放置せず、医療機関を相談してみてはいかがでしょう。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

※ ご自身の脳についてもっと知りたい方は、川島隆太博士監修の「脳のはなし 6日間無料メール講座」の受講をおすすめします。

  1. 脳活動と日常生活の関係性
  2. 現在脳科学でわかっている事実
  3. 効果的な脳の鍛え方

などを6日間にわたってメールでお伝えします。
ご登録はこちらから