2021.03.12
30分のサーキット運動で認知力と活力がUP
有酸素運動が認知症予防などの効果が高いことは広く知られるようになりました。サーキット運動にも認知機能(抑制能力)と活力(ポジティブな気分)の向上に効果があるという東北大学加齢医学研究所とカーブスジャパンの共同研究が、2020年8月に発表されました。
この共同研究は、既往歴のない中高年32人と高齢者32人の健康な中高年女性を対象に行われました。筋トレと足踏み運動の有酸素運動、ストレッチを組み合わせたサーキット運動を30分間行うグループと、待機するグループに分けて、認知力(抑制能力)と怒りや緊張、活気、友好といった心理状態を聞くアンケートを運動前後で調査したものです。
抑制能力とは感情や行動を制御する力で、例えばイライラする気分など行動のコントロールに関わる機能のこと。活力とは前向きな気持ちで生活をすることをさします。
前回行った共同研究では、30分のサーキット運動を週3回、4週間にわたり行なった結果、エピソード記憶や情報の処理速度、言語能力など6種類の認知機能を向上させることがすでに認められています。けれども今回の研究により、待機したグループに比べて、30分のサーキット運動を1回行うだけでも認知力とポジティブな気持ちが即時的に向上することが明らかになったのです。
コロナ禍の影響で気分転換にもなる外出や人と会う機会が減り、気分が落ち込みがちな日々が続いています。サーキット運動を行うことで、身体的な効果だけでなく、イライラを減らしたり、気分の落ち込みを低下させたりするなど、日常生活を穏やかにすごす効果が期待できるそうです。
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