脳のはなし

「無意識化のワーキングメモリー」を目覚めさせる方法

「〇〇について今度調べなくちゃ」と思っていたら、ドンピシャの情報が偶然目に入ってきた。何となく書類を眺めていただけなのに、違和感をふと抱き、精査してみたら大きな間違いを発見した。ぼんやりと散歩していたら、急に課題だった問題を解決する妙案が頭にポンと浮かびかがった――そんな不思議なひらめきの経験は、誰もが一度はあるものです。

これは、私たちの脳の「バックグランド処理」が働いていることから起こる現象です。私たちが意識的にコントロールできる脳の領域は意外と狭い範囲にとどまっており、実は、無意識下で脳は勝手に情報処理を行っているということが分かっています。

その無意識の情報処理の結果、突然、必要な情報だけが意識上に浮かびかがってきて、先のような不思議な「ひらめき」となって現れるのです。

このバックグラウンド処理を司っているのが、「ワーキングメモリー(作動記憶)」です。情報を一時的に脳内にキープし、その情報を操作してうまく使っていくという一連の記憶の過程を表しています。例えば、会話している相手の言葉を記憶し、理解してから受け答えをしたり、スポーツしているときに相手の動きを予測して自分の次の適切な行動を選択するといったときに働く能力です。ワーキングメモリーは、素早い計算や音読などのいわゆる「脳トレ」で鍛えることが可能です。

このワーキングメモリーが高まるほど、先のような「ひらめき」の能力も強化することが可能です。どんどん鍛えて、いつでもひらめきを得られる脳を開発してください。

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