脳のはなし

フライドポテトとソーセージ、お菓子の組み合わせが認知症の原因に

フライドポテトやソーセージなどの加工食品、お菓子中心の食習慣が認知症リスクを高める可能性のあることが2020年4月に医学誌「Neurology」(オンライン版)で発表されました。

この研究は、フランスのボルドー大学のセシリア・サミエル氏らの研究グループが、平均78歳のフランス人を対象に、認知症のある人209人と、認知症の症状ではない人418人に分けて調査したものです。
研究参加者がどのような種類の食品を食べたか、その頻度についての食品アンケートで調査し、一緒に食べることが多い食品を比較しました。

その結果、研究対象者の摂取した食品の量に大きな違いはなかったものの、認知症を発症した人と、そうでない人では、食事内容に違いがあることがわかったといいます。

フライドポテトとソーセージ

認知症を発症した人は、ソーセージ、ベーコン、ハム、パテといった飽和脂肪酸の多い加工肉を中心に、でんぷん質が多いじゃがいも、クッキーやケーキといった菓子を組み合わせた食事をしていることが明らかになりました。

一方、認知症の発症リスクが低い人の食生活は、肉と緑黄色野菜、ベリー類、ナッツ類、全粒穀物、魚介類といった多様な食品を組み合わせていたことが報告されています。

この研究によって、何を食べるかだけでなく、食事の組み合わせ(フードネットワーク)によって認知症発症リスクを高める可能性があることがわかったそうです。

ソーセージやフライドポテトはおいしい組み合わせですが、頻度に注意し、多様な食材を組み合わせた食事を心がけることが大切なようです。

※ ご自身の脳についてもっと知りたい方は、川島隆太博士監修の「脳のはなし 6日間無料メール講座」の受講をおすすめします。

  • 脳活動と日常生活の関係性
  • 現在脳科学でわかっている事実
  • 効果的な脳の鍛え方

などを6日間にわたってメールでお伝えします。
ご登録はこちらから