脳のはなし

いますぐできる、集中力をよみがえらせる超効果的な方法

「いざ仕事をやりはじめても、すぐに気が散ってしまう」。
そんな実感を持つ人が、最近増加しています。特に、新型コロナウイルスの感染拡大により、テレワークが常態化したビジネスパーソンの間では、そんな傾向が強まっています。

実際に、株式会社ネクストレベルが行ったテレワーク中の男女300名を対象に行ったアンケート調査によると、98%が「集中力が下がったことがある」と答え、その理由の第1位が「スマホやテレビを見てしまう」というものでした。

これについては、既に科学的なエビデンスがあります。2013年に東北大学が仙台市の中学生2万2390人に対して行った調査研究では、「スマホを使用すると偏差値が10下がる」ということが判明しました。中でも、学力低下に最も強い影響を与えていたのが、LINEを代表とする、インスタントメッセンジャーアプリでした。同種のアプリの使用が長い生徒ほど注意散漫になりやすく、集中力に欠けることが分かったのです。

人間は、自分に対するメッセージを無視することが非常に難しく、たとえ強い意志力でスルーできたとしても、それだけで大きな気力は失われ、その分、集中力も低下してしまいます。デジタル社会にいるビジネスパーソンは、そんなことを1日のなかで1回、2回ではなく、10回、20回と繰り返しています。そうした脳に悪い環境の中で、集中力を保持し続けることは不可能ですし、常態化することで「集中できない脳」になってしまいます。

逆にいえば、スマホを使うことを止めるだけで「偏差値10上がるほどの集中力が得られる」ということです。実際に、最近は受験勉強のためにスマホを解約する学生が増えているといいます。とはいえ、ビジネスパーソンの皆さんは、スマホを解約することは現実的には難しいでしょう。しかし、以下のような対策は十分可能です。

  1. メッセージ系のアプリの通知はオフに設定する
  2. 仕事中はスマホが目に入らないようバッグや引き出しにしまう
  3. 使用時間を制限するアプリを使う
  4. 休日はスマホを自宅に置いて外出するなど、スマホデトックスの習慣をつける

いますぐできる、集中力回復法です。

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