脳のはなし

ボランティア活動は健康寿命を伸ばす効果大!

人とのコミュニケーションは前頭前野だけでなく脳のあらゆる領域を活発に働かせることは知られています。さらに脳を活発に働かせるためには、大勢の人と一緒に作業するのがよいのだそう。

これは1対1よりも大勢で作業する方がお互いの役割を決めたり、助け合ったりするといったコミュニケーションが増えるからだといいます。こうした多くの人と一緒に作業する活動のひとつにボランディア活動があり、活動を続けるとさまざまな効果があることで注目が集まっています。

例えば、アメリカのハーバード大学の研究に、ボランティア活動をすることで身体的活動が活発になるだけでなく、早死するリスクが大幅に減るという報告(があります。

この研究は「健康と退職に関する調査」2020年8月)で、50歳以上の約13,000人を4年間にわたり追跡調査したもの。ボランティア活動をしていない人に比べ、年約100時間以上の活動をしている人は、早死リスクの割合が44%も低いということが明らかになりました。
また身体機能に制限が生じるリスクは、ボランティア活動をしていなかった人と比較して、年間100時間以上していた人では16%も低くなっていたことから、将来、介護を必要とする可能性も低い傾向にあるといいます。

さらにこの研究では、ボランティア活動にはストレスを軽減する効果もあり、ボランティアの参加時間が長い人ほど主観的な健康感が高く、幸福感も得やすいという報告もあるようです。

ストレスは脳にとって大敵であり、主観的な健康感や幸福感が低い人の脳ほど老化傾向にあるというデータもあります。ボランティア活動は脳の健康だけでなく、早死リスクを低下や身体的活動が増えるなど、健康寿命を伸ばすにはいいことが多いようです。

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