脳のはなし

癒やし画像が集中力をキープする!?

根を詰めて作業をしていると、徐々に気が散ってきたり、作業のスピードや効率が低下してくるもの。そんなときには、南国の青い海や気持ちよく晴れている空の風景を見るだけで、疲労が和らぎ、また集中力を取り戻すことができる。

そんなお手軽な集中力回復法が有効であることが、科学的に明らかになっています。

理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターが行った実験によると、20~40代の22人の被験者に「癒される」と感じた画像と「癒されない」と感じた画像をみて、その合間に数字を判別する作業をしてもらったところ、「癒される」画像を観た時のほうが集中力を保持し、疲労度を抑えることが判明しました。さらに、癒される画像を観た後は作業時間が短く、効率もよくなることも分かったのです。

被験者の多くは、穏やかな海や花などの風景を「癒される」と感じ、ビルが立ち並ぶ都市の風景には「癒されない」と感じたといいます。

仕事の合間に疲れた時には、スマホでゲームやSNSを眺めるよりも、大自然の画像を眺める方が、パフォーマンスアップにつながりそうです。

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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