脳のはなし

1日1匙のオリーブオイルで認知症のリスクが低減

オリーブオイルに対して「ヘルシー」といったイメージを持つ人は多いことでしょう。実際に、抗酸化作用をもつポリフェノールやビタミンEが豊富だったり、コレステロールの吸収を阻害する植物成分も含んでいたりと、私たちの体に様々な健康効果をもたらしてくれることが分かっています。

さらに、昨今の研究では、アルツハイマー型認知症の死亡リスクを減らすことも判明しました。

ハーバード公衆衛生大学院が行った、女性6万582人、弾性3万1801人を対象に行った調査、研究によると、1日大さじ半分以上のオリーブオイルを摂取した人は、オリーブオイルをまったく接種しない人、もしくはほとんど接種しない人と比べて、認知症による死亡リスクが28%も低くなることが分かったのです。

研究者は「オリーブオイルが脳の健康に特有の有益な特性をもっている可能性を示唆している」と語っています。

オリーブオイルに含まれる一部の抗酸化化合物は、脳のバリケードである血液脳関門を通過する可能性があり、脳に直接影響を与える可能性がある。もしくは、オリーブオイルが心臓血管の健康に利益をもたらすことで、脳の健康に間接的な影響を与える可能性があるとも指摘されています。

いずれにしても、「脳の老化防止薬」が、スーパーやコンビニで手軽に手に入るうえ、日常的に口にしやすいオイルであることはありがたいことです。サラダのドレッシングに使ったり、パンにつけるバター代わりにどんどん取り入れていきましょう。

参考:https://nutrition2023.eventscribe.net/index.asp?presTarget=2435725

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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