脳のはなし

1日1~4杯のコーヒーは認知症の予防効果あり

コーヒーにアルツハイマー型認知症の発症リスクを抑える効果があることを、韓国の仁済大学の研究グループが、2023年に『journal of lifestyle medicine』誌で発表しました。

この研究は、アメリカ、カナダ、イタリア、ポルトガル、日本、スウェーデン、フィンランドの6,121人を対象に調査したもので、コーヒーを飲む習慣とアルツハイマー型認知症発症との関連を調べ、解析したもの。

その結果、1 日あたり 1~2 杯、または2~4杯のコーヒーを定期的に飲む人は、飲まない人に比べてアルツハイマー型認知症の発症リスクが21%低いことが実証されました。
研究グループによると、コーヒーの摂取によってアルツハイマー型認知症発症リスクを抑える効果については、コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールなどが影響しているのではないかと述べています。

ただし、1日4杯以上の場合は、むしろ認知症の発症リスク1.04倍高める可能性があること報告されているので、コーヒーは1日1〜4杯以下を目安に飲むのがいいようです。

出典) 韓国 仁済大学

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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