脳のはなし

脳は前頭前野から衰える

脳の発達のプロセスは、バランスよく発達する体と異なります。脳は主に後ろから前に向かって発達するということが、子どもの年齢と脳の血流量を調べた東北大学加齢医学研究所の研究データから明らかにされています。

人間の脳は、最初にものを「見る」働きがある後頭葉から発達します。同じくらいの時期に発達するのが「聞く」働きがある側頭葉です。これは、「見る」「聞く」といった人間が動物として生き抜くために必要な領域から発達するためだと考えられています。

前頭前野の働き説明図

そうして最後にようやく発達するのが人間らしい働きをする前頭葉です。前頭葉の中にも完成する順番があり、コミュニケーションや記憶、感情など人間らしい能力を発揮する前頭前野がもっとも遅く、20歳くらいまで成長し続けるといわれています。

けれども、せっかく完成したにもかかわらず、加齢による脳の萎縮が最初に始まるのが最後にできあがる前頭前野なのです。
年齢を重ねても「見る」「聞く」の脳の領域の働きは、多少の衰えはあったとしても最後まで保持されます。人間らしい能力を発揮する領域から壊れていくというのが、人間の脳の特徴なのだそうです。

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