脳のはなし

未来を見通すビジネススキルのベースは「記憶力」!

相手の動きを見たり言葉を聞いて、自分の次の動きを考えたり、世の中の流れを見ながら、次に何が起こるかを想定したり……ビジネスの場では、そんな予測が必要な場面が多々あります。サービスやマーケティングでは、こうした予測力が高い人ほど、結果を出しています。

過去や現在のデータから、未来を予測することは、瞬間的なインスピレーションであるイメージが強いですが、実は、脳科学的には予測力を支えているのは「作動記憶(ワーキングメモリー)」という記憶力なのです。

ワーキングメモリーは、私たちが日常的に使っている能力の一つで、情報を一時的に脳内に保持し、その情報を利用するという一連のプロセスのことをいいます。
会話をしているときに、相手の言葉や顔から感情を予想したり、自分がどんな言葉や表情を返そうかと考えたりすることにも活発に使われています。

ワーキングメモリーは、対象をよく知り、次の予想を立てるという、予測力の最もベースとなるところです。
ワーキングメモリーの能力が高い人は、頭の中の記憶容量が非常に多く、一度にたくさんの情報を処理することができるため、様々な事象から未来を導き出す能力も高くなります。つまり、記憶力が高い人は、総じて予測力も高くなる、といえるわけです。

予測力は「センスのあるなしで決まる」と思われがちですが、実は記憶力をトレーニングすることで十分高めることが可能です。
手軽にワーキングメモリーを鍛えるなら、音読がおすすめです。音読は、目で得た文字情報を一度記憶して、それをなぞるという作業記憶の力を使います。なるべく早く音読すると、より負荷を高めることができます。

過去を知り、未来につなぐ作業は、学習の基本中の基本です。予測力強化のトレーニングとして、ぜひ習慣にしてください。

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