脳のはなし

飲酒で顔が赤くなる人はお酒の飲み方に注意!

東北大学加齢医学研究所がアルコール摂取と脳の萎縮の因果関係をMRIなどで調査した研究によると、アルコールの摂取量が多い人ほど脳の様々な部位に萎縮が見られ、なかでも思考や記憶を司る前頭前野が萎縮することがわかっています。

ただアルコールは体質などと関係していて、脳の萎縮など体に与える影響は人によって異なるのだそう。

体質は、飲酒した時に体内のアルコールを分解するとできるアセトアルデヒドを無毒化する種類の酵素を体内に持っているか、いないかで決まります。体内に毒性の強いアセトアルデヒドを分解する酵素を持っている人はお酒に強く、持っていない人はお酒に弱いタイプということです。
体質は遺伝的に決まっているため、お酒に弱い体質の人がお酒に強い体質に変わることは少ないようです。

アセトアルデヒドは毒性が強く、脳の組織を損傷する代謝物質です。このため、お酒に弱いタイプの人は体内でアセトアルデヒドの分解ができずに、長くその毒にさらされることから、お酒に強いタイプに比べて、脳の萎縮が進みやすいのではないかと考えられています。

特に注意したいのが、ビールをコップ1杯飲んだだけで顔が赤くなる人です。このような人はアセトアルデヒドの分解に時間がかかるため、無理して飲んではいけません。

もちろん、お酒に強いタイプだからといって、いくらでも飲んでもいいというわけではありません。アルコールが脳に及ぼす影響はまだ解明されていないことも多いので、どのタイプの人も体質などにかかわらず注意が必要です。

※ ご自身の脳についてもっと知りたい方は、川島隆太博士監修の「脳のはなし 6日間無料メール講座」の受講をおすすめします。

  • 脳活動と日常生活の関係性
  • 現在脳科学でわかっている事実
  • 効果的な脳の鍛え方

などを6日間にわたってメールでお伝えします。
ご登録はこちらから