脳のはなし

ブレインフードのブロッコリーが指定野菜に

2026年度から農林水産省の指定野菜にブロッコリーが加わることをご存知ですか。追加された野菜は1974 年追加された、ばれいしょ(じゃがいも)以来52年ぶりなのだそう。

農林水産省によると、多くの野菜の出荷量が減少する中、ブロッコリーはこの10年で3割も出荷量が増えていることから、国民生活にとって重要性が増したとして、2026年度から新たに「指定野菜」のひとつに加えることになったのが理由です。

指定野菜とは、農林水産省が、消費量が多く国民にとって重要な野菜として位置づけているもの。これまでに、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目が指定されています。

追加されるブロッコリーは、ビタミンCやタンパク質、カルシウムやマグネシウムなどミネラルが多く含まれています。また、ブロッコリーは脳を活性化する効果が期待されるブレインフードで、認知症のリスクが低下する可能性があるという報告もあります。さらに、ブロッコリーにはビタミンB 群である葉酸や、野菜の色素成分であるカロテノイドが含まれていて、認知機能を高める効果が期待されるという研究報告もあります。

この機会に、ブレインフードであり、指定野菜に加わることになったブロッコリーに注目してみてはいかがでしょう。

参考)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/attach/pdf/index-27.pdf(PDF)
https://news.vt.edu/articles/2023/08/vtcsom-alzheimers-research.html

川島隆太
株式会社NeU取締役 CTO、脳科学研究者

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